成長、そして戦争へ

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領土の周囲を他のチームから支援してくれるメンバーで徹底的に固めて、レッドキングダムの戦闘要員はアレクサンドロスの領土への侵略を行う。 リリルさんは国王の護衛。 アダムさんとシンバさんは、外壁部隊を統制しながら万が一の事態に備えて敵から自分の領土を守る役目。 「敵は50人ちょっと。その中のリーダーさえ倒せばいいんだ」 シンバさんは、遠くの空を見ながら言った。 それで俺達は、シェルターの役目をしている宿舎を守ることなのか。 つまり、レッドキングダムに敵を侵入させてしまうということは万が一の事態を越えた緊急的な状況。 そもそも、領土への侵入は絶対に許さない。 シンバさんの話は、そんな内容だった。 俺達は、絶対に侵入が許されない場所を守ることになる。 そこへ侵入させてしまったら、レッドキングダムにとっては一番の予想外だから。 シンバさん達は俺達に気を遣って、比較的、簡単な役目にしてくれたのだろう。 「わかりました」 いつもなら、こういうことに反抗しそうな仁がシンバさんの言葉に納得して返事をした。 「敵が侵入して来た際には、俺達が宿舎を守ります」 仁にしては、わりとらしくない行動だ。 「頼んだぞ。リーダー。あの宿舎は皆が好きな場所なんだ」 最後にシンバさんは、俺の肩を軽く叩いた。
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