A班

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四つの異次元空間の中から現れたのは、さらなる人形達。 新撰組の牛若丸、伊達政宗、さらに再びミラも含まれている。 そして、局長だった近藤勇。 ボロボロになった羽織を着た四人は、四方からシンバに襲いかかる。 それぞれ、生前に使用していた武器を手にシンバへ牙を向けた。 少なくとも、ルイの人形に込められた命力の分量をルイ以外で一番知っているのは私だろう。 四体の人形に注がれた命力は最大。 フルにガソリンを入れられた車と同じ。 ルイの表情は、完全に怒りに溢れていた。 やっぱり短気なのが欠点よね。 人形はシンバへ四方八方から攻撃を加える。 既にぼろぼろになった羽織が、攻撃の際に激しく揺れた。 「なっ」 攻撃が直撃する寸前、牛若丸、伊達、ミラ、近藤の身体は、電池が切れた機械のように再び動きがぴたりと止まる。 囲まれたシンバは、ただ立っているだけだった。 何あれ? やっぱり、何度見てもわからない。 人形は、次々に地へ倒れた。 「何でよー!」 ルイの怒号が響き渡る。 どういうこと。 シンバは、ルイの方ではなく私を真っ直ぐ見て、静かに言った。 「本当にやるのか?」 敵の瞳が、私に伝えてきている。 これが最後の警告だと。
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