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――アダム・アカイヴァー――
レッドキングダムの領土に、敵の本拠地が丸ごと攻め込んで来てから。
俺は、無人のロボットを排出している黒い渦に向かって絨毯を飛ばした。
次々に落ちてくるロボット達を切り裂きながら、アレクサンドロスの本部のそばまで辿り着くことを目指す。
シンバさんが強制クエストに行ってしまった分、その穴は誰かしらが埋めなきゃいけない。
だが、そもそもこの穴を何とかして攻撃を止めなきゃ状況は変わらないだろう。
おそらく、状況を察したウルフの部隊がもうじき戻ってくる。
そうすれば、シンバさんが抜けた穴は埋めてくれるはずだ。
絨毯のスピードをさらに上げて、一気に目的の場所まで着く。
アレクサンドロスも想定済みだろうが、ロボットの放出を行っている穴の側には容易に近づくことに成功した。
滝のように流れ続ける新たなロボット達。
一体、どれだけのロボットを作ってきたんだよ。
敵の本拠地ごと丸々破壊してやる。
内部から一気に破壊してやる。
地上を見下ろすと、放出されたロボットと味方が交戦していた。
不意に一つの疑問が浮かんだ。
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