戦争再開-2

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光刀は静かな口調で俺に語りかけてきた。 『このままでいい。ミケランジェロに攻撃を仕掛けろ』 大丈夫なのか? 敵との距離は僅か数メートル。 だけど、どんな切り札を使おうとも、多分対処されてしまう。 『君が攻撃を仕掛ければ、ミケランジェロは警戒して実体を現すはず。その時、羽柴が視線による攻撃を行うだろう。奴にとってはそれが不測の事態。前方から仕掛けてきた攻撃は自分の能力の弱点に値し、実体を現した時には離れた場所から羽柴が攻撃を行う。これは詰みだぞ』 それが羽柴の訴えかけていること。 確かに、それなら奴に勝てる可能性はある。 俺は羽柴を見て、小さく頷いた。 体を包み込む水を、刃に変えた右腕に全てを集める。 ミケランジェロは、それに備えるようにその場から一歩下がった。 いける。ミケランジェロを一瞬でもいいから、俺の方に神経を集中させればいい。 奴が俺の攻撃を防ぎながら、実体を現した時がこっちの勝ちだ。 迷いがないと言ったら、嘘になるかもしれない。 だけど、成功する可能性は高い。 攻撃が成功しなくても、防がせるだけでいい。 『よし。勝負は一瞬だ。行け』 俺は足の爪先に力を入れて、地を蹴り飛ばした。
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