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Desire waterの力を一点に集中させたため、他の部分は生身になっているので攻撃をされればこっちが致命的なダメージを負いかねない。
ミケランジェロの力を考えれば、それはさほど難しいことじゃないかもしれない。
俺、何やってるんだ?
羽柴は間違いなく敵であって、あのユキヤに繋がる人物だぞ?
それだけじゃなく、ブラックスターは新撰組を壊滅させた憎き相手でもある。
でも、心のどこかでは羽柴を信用している自分がいた。
羽柴にとっては、ミケランジェロは敵。
そう認識出来たから、自分はこんな行動をとっているのだろうか。
ミケランジェロとの距離を詰める一瞬で、そんな考えが頭の中を駆け巡った。
俺は奴の首を狙い、刃を振り上げた。
ミケランジェロの体は、ゴーストボディのまま。
光刀の予想を裏切り、まだ能力を解除する気配はない。
俺は刃を振り降ろし始める。
まだ能力を解除しないのか?
倒せると思うよりも先に、違和感を覚えた。
僅か数メートル。
それはミケランジェロとの力の差を知らされるのには、十分な距離だったのかもしれない。
俺とミケランジェロとの間。
ミケランジェロの足下からは、黒い影が瞬時に姿を現す。
それは本当に一瞬の出来事だった。
もう一体?
足下から現れたのは、さっき俺が倒した敵と同じ姿をしていた。
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