戦争再開-2

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闇を纏う敵。 間に違う存在が入ったことにより、距離感が完全にずれる。 俺は刀に集めた力を解放し、敵に斬りかかった。 新たな敵が現れたことによる一瞬の迷い。 ミケランジェロにとっては、反撃をするのには十分な時間だったに違いない。 新たなに現れた黒い敵の背後に立つミケランジェロ。 凄まじい命力が、瞬時に集まったのを感じる。 まさか……。 ミケランジェロは、能力を解除する気なんて初めからなかったんだ。 羽柴の攻撃を恐れていたのは間違いない。 自分が能力を解除した瞬間に、羽柴に仕掛けられることを想定はしていた。 その対処方に選んだのは、能力を解除せず、防御を行うこともなく、自分の能力を盾にしてまとめて攻撃を行うこと。 黒い敵は、俺が振り下ろした刃に切り裂かれる。 奴にとっては全て想定していたことなんだろう。 ミケランジェロの体は透けていて、まだ能力は解除していない。 今、避ければ致命傷は逃れるかもしれない。 その瞬間、自分の体は動き出す。 奴は俺よりも遥かに上なんだ。 ここで逃げ出せば、奴の思惑通り。 だから、奴にとって予想外なことをしなければ前には進まない。 『やめろ!』 奴は能力を解除しなかった。 これは絶好のチャンスだろ? 逃げるな。進め。 解放される能力。 俺は振り降ろした刃をすかさず構えて、ミケランジェロに斬りかかった。
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