戦争再開-2

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ごめん……悪かった。 『まあ、危機的状況なのは変わらない。ここからどうするかだな……。』 ミケランジェロは肩から手を離して、またティーポットの能力を作り出す。 「二度も、こんな雑魚に……」 その凄まじい怒気からか、足が前に進むことを許してくれない。 近づけない……。 一歩でも前に進めば、デッドラインを跨ぐような気がした。 体は透けたまま。能力を解除することが出来なかった……。 羽柴の能力は放つことが出来ない。 どうする……。 一度目は不意討ち。 二度目は自分の身と引き替えに。 三度目はないだろう。 どんな方法をとっても、ミケランジェロに対処されてしまう気がする。 一か八か、心力を使って切り札を使うか? でも、それをやってしまえば、もう戦うことは出来ない……。 絶体絶命。対抗策がない。 ミケランジェロが肩の治療を終えた時、俺は悟った。 もうどうしようもない状況なのだと。 ミケランジェロの雰囲気から、象と蟻ほどの違いを感じる。 あれに勝てるはずがない……。 不意に感じた不安は、心の中で急速に広がり始める。 『やるしかないな。一か八か』 無意識に震えていた体を、必死に落ち着かせようとする。 多分、一瞬で殺されるだろう。 ミケランジェロから放たれる殺意は、明確に俺へ向けられていた。 一瞬のこと。心力を解放しようと心の準備をした時だった。 俺やミケランジェロから少し離れた場所で、一筋の光が放たれる。 ミケランジェロは、すかさず光が放たれる方へ視線を向けた。 何だ……あれは……。
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