戦争再開-2

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当たり前のように言い放つ二宮に、ミケランジェロは鼻で笑う。 「何故、そんなことを?うん。うん。笑えないね。わざわざ、のこのこと来た君たちを逃すはずがないだろう?」 二宮は、ミケランジェロの威嚇に対しても怖じ気づいたり、一切の動揺を見せなかった。 「戦ったり、殺すメリットがお互いにないだろう?」 あたしは声帯を奪われたし、両手の感覚がないけどな。 それでも……。 ここで帰れるなら、その方がいい。 二宮は大人だ。あたしはいつもそう思う。 状況もよくわからないのに、普通ならあたふたして相手を見て交渉なんてできないはず。 でも、二宮はいつだって冷静で、今来たばかりなのに状況をなるべく理解して、最善の判断を考え出す。 相手に隙を作らないように弱さを見せない。 「あるさ。快楽を手に入れられる」 ミケランジェロは、何故あたし達をここに連れてきたか事情を伏せた。 理由を話したいが声は出ない。 渋谷和也もユキヤのことは知らない。 くそっ。 二宮から放たれる異様な雰囲気。 サングラスを中指で押し当てながら言った。 「確かにお前は強そうだな。ここにいる全員が死ぬかもしれないなあ。だが、俺なら命と引き換えになったとしても、お前の核を殺ることが出来るぜ」 ミケランジェロは、その言葉に一瞬の動揺を見せた。
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