戦争再開-2

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生を捨てて死を選択。 それが正しいかはわからないけど、きっとみんなのためになるはず。 あたしが仲間を傷つけるくらいなら……。 「気が変わった。気をつけて。僕、ころころと気分が変わるから。まず、生意気な口をきけなくしてあげるよ。」 ミケランジェロの手に現れる小刀。 手からは、魂力が放たれていた。 外科手術に使用するメスの形によく似ている。 奴は刃の先を、あたしの喉元にゆっくり当ててきた。 チクッとする痛み。 ミケランジェロは不気味に笑う。 こいつ……。 あたしは奴に罵声を浴びようと声を出した。 いや……。おかしい。 喉から声を出そうとしても、何も出てこない。 ミケランジェロの刃の先には、小さく魂力が宿っている。 「うん。うん。君の声帯を奪ったよ。次は両腕だ」 順番に片腕ずつ当てられて、小さな切り傷をつけられる。 すると、次の瞬間、両腕の感覚が無くなった。 この外道が。さっさと殺せと言ってやりたい。 声は出ないけど。 あたしは、掴む胸ぐらを必死に離そうと暴れた。 だが、奴の腕はびくともしない。
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