戦争再開-2

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渋谷和也は肩で息をしていた。 その様子からは、ただただ静かにミケランジェロ狙っていたことが窺える。 ミケランジェロより渋谷和也の方が強いわけじゃない。 でも、ミケランジェロが窮地に陥るダメージを喰らわせたのは間違いない。 たった一度のチャンスに賭けたって感じだ。 何故、こいつの攻撃は効いたんだ? 今はそんなことを考えている暇はないな。 くそ。声は出ない。両腕は動かない。 「くそう。殺してやる」 上半身と下半身に分断されたミケランジェロ。 今は能力が解除されて実体を現していた。 床に這いつくばりながら、渋谷和也を睨みつける。 次の瞬間、渋谷和也は刀を構えてた。 渋谷和也の周囲で渦巻く白い煙が、水へと変化していく。 すると、刀は奴の身体と一体化するように姿を消した。 渋谷和也の全身には、白く輝いた水が取り巻く。 あいつの能力か……? それは、何故かヒカルの姿と重なった。 ミケランジェロの上半身は、夥しい血を流しながら宙に浮かび上がった。 薄れていくミケランジェロの上半身。 あれほどの怪我。命力、心力、魂力、明らかに全ての力が著しく低下している。 渋谷和也は宙に舞う敵を見上げていた。 ミケランジェロの身体から放たれる光。 手にはティーポットが現れた。
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