戦争再開-2

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渋谷和也は現れたティーポットを見て、驚きの表情を浮かべた。 さっきは見てなかったのか。 はるかを知っているなら、この能力も当然知っている。 はるかのことだから能力を隠すことなく、怪我をすれば治療をしたこともあるだろう。 「はるかの能力?」 渋谷和也はミケランジェロを見ながら呟いた。 そうだ。ミケランジェロがユキヤにはるかを殺させて、その前後のどこかでこの能力を手に入れた。 おそらくは後者。 渋谷和也にそれを知らせてやりたいが、今のあたしにはその術がない。 あたしは意識を集中させた。 せめて切り落とされた下半身を……。 駄目だ。まだ力が残っているのか、床に転がった下半身は透明に薄れている。 直後、下半身は宙に浮かび、ミケランジェロの上半身に向かって飛ぶ。 ミケランジェロは、ティーポットに入った輝く液体を振り撒いた。 それに気が付いた渋谷和也が地面から跳び、ミケランジェロとの距離を詰めた。 渋谷和也の手が、白く輝いた刃へと変化していく。 あのレベル……。ぱっと見ただけでわかる。 ミケランジェロよりも遥か格下だ。 でも、ミケランジェロは確実に渋谷和也を恐れていた。
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