マニーゴッド-2

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「しゃ、シャルキーさん、失……」 しかし、事態はあたしが考えていた以上にずっとやばかった。 「かく……で……す」 失格を言い渡そうとした女の首がズレて、地面に落ちる。 途端に飛び交う叫び声。 おぞましい空気が広がり、どす黒く重たい感じが体に染みわたる。 すると今度は、金網を囲っていた他の参加者たちの首が、切断されたかのように次々に落ち始めた。 「あぁあああ゛あああ!」 もうシャルキーは能力を使っていない。 「あぁあああ゛ああああぁあ゛ああ゛あああ」 辺りに飛び交う断末魔。 こいつ、何考えてんだ? あたしは、思わず自分の首に指を当てた。 大丈夫だ。あたしの首は切れていない。 手の平は、汗でぐっしょりしていた。 そんな光景を気にする様子もなく、金網の中から出てくるシャルキー。 その時には、あたしたちを除いた全員が死んでいた。 正直、あまりに悲惨な光景でどこに視線を向けたらいいのかわからない。 「お前、何してんだよ?」 あたしは動揺を隠しながらも、シャルキーに質問をした。 「大丈夫よ。審判をしている係員も雇われたプレイヤーだから。死んだとしても、何も問題はないわ」 いや、そういう問題じゃないだろ。 マジでこいつを連れてくるんじゃなかった。
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