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「まず初めに今回の会議の主旨を説明します。皆様、既にお気づきかもしれませんが、世界の王補佐の地位に、ミケランジェロ様と交代で新しい方がつくことになりました」
それはわかってるよ。重要なのは、その先だ。
「経緯ですが、先日、ミケランジェロ様は新しく補佐になる方と決闘を行い敗北しました。その結果、世界の王補佐の地位を譲ることになったのです。これは、世界の王も既に納得しています」
決闘で負けた?
ミケランジェロ様が……。
半ば、信じがたい情報だ。
作り出した実験体が主人よりも強くなる。
ミケランジェロ様が、そんなヘマをするだろうか?
例え、主人より強くなったとしても、ミケランジェロ様なら自分には歯向かえないようにしているはず。
すると、進行役はその答えを話し始めた。
「何故、ミケランジェロ様は負けたのか? その答えはレッドキングダムの王が隠し持っていた力を得ることが出来たからです。皆様がお持ちの資料に目を通してみてください」
僕は机の上に置かれた資料を捲った。
そこには信じられないことが書き並べられていた。
アレクサンドロスのレオンがアレックスを裏切った?
ブラックスターのユキヤは、レッドキングダムの王の力を盗むための協力者?
それを影で統率していたのが、沖田?
最後に書かれていた文章は、その中で最も強烈だった。
新しく世界の王補佐になる方は、自分でチームを持っている。
そのチームメンバーには、一連の流れを仕組んだユキヤやレオンや沖田が入っているらしい。
これまで単独で動いていた世界の王補佐たちだが、その法則は完全に崩れることになる。
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