ピノキオクエスト

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死体は、石柱にくっつくように張りつけにされていた。 ぱっと見ても、縄かなんかで縛りつけられているわけでもなく、どうやって張りつけにされているのかわからない。 マイケルは三人を見上げながら口を開く。 「殺されたのは、アンディー、ウッドランド、ソロフィアの三人だ。眠る前に、全員の名前だけは一人一人確認をしておいたんだ」 さすがだなと、マイケルのしっかりとした行動には素直に感心した。 牧師のノートンは、祈るような構えをして目を瞑り始める。 寝ている間に、11人のうち3人が殺された。 クエストに参加しているプレイヤーの残り人数は8人。 改めて、張りつけにされた死体を観察していると、ある事に気がつく。 三人は、手足を固定された状態になっていた。 器具などを使用しているわけじゃなく、手首や足首を覆うような形で石で固定されている。 目を疑う光景だった。 固定されているその石は、石の柱にそのまま繋がっている。 あえて言うなら、石柱が死体を拘束しているような形だった。 祈り終えたのか、ノートンは死体を見上げながら言う。 「死体が消えないところを見ると、どうやらプラグを体に直接刺してログインしている現実型みたいだな。よじ登って降ろすのは無理だな。この柱を倒すしかない」 ノートンがそう言った直後、能力を使う気配が漂った。
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