484人が本棚に入れています
本棚に追加
その後、俺たちは三人で今後の作戦会議を行うことにした。
他のメンバーにも声をかけてみたが、ある者は出歩き、ある者は興味を示さず、ある者は瞑想に励むなどで、結局は三人しか集まらなかったんだ。
マイケルに教えてもらったが、金棒男はアドモアという名前らしい。
何故か俺の部屋にマイケルとガーネットを招くことになり、作戦会議が始まる。
マイケルは、懐からノートを破ったようなメモを取り出して机の上に広げた。
「昨日の夜、住民に盗賊の話を聞いておいたんだけど、奴らはだいたい三日に一度のペースで街を荒らしにくるらしい。必ず、また来るはずだ。僕たちが一番大事にしなきゃいけない役目は、何だと思う?」
マイケルは俺の方に視線を向けて、問題を出すように質問をしてきた。
住民を守ることか……?
俺は少し考えてからそう答えた。
すると、マイケルは残念そうな顔をして首を振る。
「違う。ガーネットは?」
「えっと。客観的に考えれば、住民を助けることかもしれませんが、私たちから見れば、ピノキオを守ることが最優先事項だと思います。それにゼペットさんもか。他の住民が殺されたとしても、あの二人だけを救うことがクエストにおいて大事なことだと思います」
今度は、マイケルは満足そうに頷く。
「そうだ。ピノキオが人間になれるまでがクエストの内容だからね」
マイケルは、机の上に広げた紙に書かれている文章を指差しながら話した。
最初のコメントを投稿しよう!