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「一度目はクエストの性質上、自動的に敵と向き合う形になったけど、多分、次はそうならない。そこで、今日の夜からは交代で見張りをしようと思う。これは、今ここにいないメンバーにもやってもらう。見張りは、宿舎にいるメンバーに敵が来たことを知らせるだけでいい。もし、敵が来た場合は全員で迎え撃つ」
マイケルの話によると、残った八人で二人ずつのペアを作り、一日交代で見張りを行う。
盗賊が来た場合は全員で迎え撃つが、敵を倒すことよりゼペットさんとピノキオを守ることが最優先事項。
襲ってきたことに気づけないなら、見張りをつけるしかない。
多分、その提案には誰も反対しないだろう。
金棒男のアドモアと組むことになったら、ちょっと嫌だな。
協力的じゃなさそうだし……。
『敵が来たことがわからないか……。嫌な感じだな……』
マイケルは自信満々に言った。
「大丈夫。昨日の戦いで、ノートンと王閏とジャネットはレベルが1万は超えてることがわかったし。和也も相当な強さだろ? 大丈夫。全員で力を合わせれば何とかなるさ」
日が暮れて夜が近づく頃。
ノートンがピノキオを連れて、街に帰ってきた。
それからしばらくすると、マイケルが声をかけて、宿舎のすぐ外にメンバー全員が集まった。
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