犯人の存在

26/40
前へ
/40ページ
次へ
「死んだ……?」 唖然とするしかなかった。 もやし野郎とホワイトマジックの女の服は戦闘に手こずったのか、かなり汚れている。 何故、死んだ? 黒い影か? 俺様はそう質問をしたかったが、場の空気が異常に重くそれを許さない。 ただ奴が死んだってことだけが、突きつけられる。 腹の奥底から何とも言えない重たいものが込み上げてくる。 仕切り屋の野郎が死んだら、誰が仕切るんだよ。 こうして考えてみると、あいつはかなり頼りになった。 短い間だったが、死んだって話を聞かされると急に心が締めつけられる。 「くそっ」 俺様は意味もなく地面を思いっきり蹴り飛ばした。 ホワイトマジックの女が続けてこう言う。 「マイケルさんの遺体は、他の人たちのお墓の前まで運んでおきました。これから埋葬しに行きます」 また埋葬か……。 心のどこかでは、生きているんじゃないかと疑った。 こいつら、嘘ついてるんじゃねえかって。 冗談言ってるんじゃないかって。 だが、その疑いは他のプレイヤーたちが眠る墓の前まで行った時に晴れる。 俺たちは、マイケルの遺体を埋めて新しい墓を作った。 そこには、墓標が6つ。 これで、またプレイヤーが減りやがった。 ━━━━━━━━━━ アドモア(フリー) アンディー(サファイア) 【死亡】 ウッドランド(フリー) 【死亡】 ガーネット(ホワイトマジック) 渋谷和也(春夏) ジャネット(ビッグラブ) ソロフィア(ローリング) 【死亡】 ノートン(フリー) 【死亡】 ビクトリア(キングダムクイーン) 【重態】 マイケル(フリー) 【死亡】 李 王閏(フリー) 【死亡】 メンバー 5/11 ━━━━━━━━━━
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

485人が本棚に入れています
本棚に追加