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俺様、もやし野郎、ホワイトマジックの四人での見張り。
これで敵が四方向から現れたら、やべえ。
全員がバラバラになっちまう。
ジャネットが一連の事件と関係があるなら、話は別だが……。
和也って男も確かに強いが、ジャネットよりは弱い。
ホワイトマジックのガーネットは、戦闘向けの能力を持ってなさそうだしな。
三人でジャネットを倒せるのか……?
静寂が漂う町。
誰も口を開くことなく、重い空気が漂っている。
それにしても、もやし野郎と、ホワイトマジックは何かをずっと考えているようだった……。
何か作戦があるのか?
それに二人からは、戦闘を行うぜみたいな覚悟のような雰囲気が、ひしひしと伝わってくる。
既に臨戦態勢を整え終わっているみたいだ。
いつ敵が来ても大丈夫だろう。
そんなに気を張ってたら、長く持つとは考えにくいが……。
ジャネットは変わらずだ。
ただ静かに遠くを見ている。
タイミングがよかったのか、俺様がたまたま視線を向けた時、ジャネットが口を開いた。
「敵が来た」
その言葉が、さらに空気を張りつめさせる。
「東西南北の四方向から。それぞれの方角に、オオカミが50匹。ケンタウロスが20頭。ワニが10匹」
え?
俺様はジャネットが数を言い間違えたのかと思った。
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