483人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
金棒を構え、心を落ち着けようとするが激しく混乱して体内エネルギーが定まらない。
俺様は冷静を努力する中、一つの考えが頭を過った。
プレイヤーを殺しているのはプレイヤー。
ジャネットじゃなかった?
プレイヤーが仲間を殺しているってことの考え自体は間違いじゃなかったのか?
なら、どうしてプレイヤーを殺しているんだ?
快楽?
この狂気ならそれも頷けそうだが、いくらなんでもおかしいだろ。
「あなたで最後だ」
ビクトリアは呟くように放った言葉は、ひどく冷たい声だった。
やっぱり俺様を殺そうとしているのか……。
同時に、この言葉が結論を導き出す。
あなたで。
つまり、他のプレイヤーを殺していた?
オオカミとかは何だったんだ?
わからねえ。
「まさか、今夜はここまで上手くいくとは思っていなかった」
ビクトリアは敵だ。
やるしかねえ。
まずは生き残ることを考えねえと。
「──!」
ビクトリアの手には、心力が灯されている。
その感じた直後、俺様の背後にはオオカミが二匹現れた。
昼間と同じ……。
宿舎で襲撃された時、あのオオカミを出現させたのはビクトリアだったのか……。
前後からの挟み撃ち。
やべえ。やべえ。
やばすぎるぜ。
最初のコメントを投稿しよう!