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カッターの切っ先に、先程から放出させていた黒い命力を集中させる。
黒い命力を集め終えた瞬間、手を大きく振るように私はカッターを操った。
カッターは、黒い命力を帯ながら湾曲を描いて敵に襲いかかる。
スパ────ン
直後に、美しい音。
敵の胴体が真っ二つに切り裂かれる。
黒い命力は、身体を蝕むように他の命力を寄せ付けないため、再生するのはほぼ不可能。
しかし、念には念を入れて……。
私は七つの文房具を解除した。
これで私は、他の能力を使用できるようになる。
真っ二つに切り裂かれた敵の体が、まだ空中を舞っているところでした。
この間、僅か2秒ほどの出来事。
能力。
【雷光生】
眩い光が放たれると同時に、稲光が放たれて敵を包み込む。
私が新たに身につけた能力の一つ。
新撰組が壊滅してから、数ヶ月。
私は今まで以上に努力を積み重ねてきました。
何故か?
それは、敗北を喫したからです。
新しい能力たちは、実験段階中であり、それら全てはある男に勝つため。
そのために、私は強くなったのです。
私に、人生で初めて敗北を味わせたきっかけ。
私は彼に生かされたのです。
雷光生が包み込んだ敵は、一瞬にして灰となった。
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