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他人から与えられた力だと見破ったのは、この人間の中から別の人間の命力を感じるから。
この敵は、他人の力を自分の物であると過信しているのです。
そんな人間が、例えレベルが3万を超えていたとしても、本来は自分の力ではないのですから扱えるはずがありません。
面白いのは、この力を与えた誰かのこと。
すごいです。
何故なら、扱えなかったとしても、こんな奴をレベル3万にする力を与えたのは事実なのですから。
その先にいる人物の方に興奮してしまいますね。
アンビリーバボー。
さてさて。
挑発に乗った敵が、私に襲いかかってきました。
表情は怒り狂い、まるで般若のお面でも被っているかのよう。
ああ。怖い。
確かに、凄まじい速さですが私にとってはスローモーションのように遅く感じます。
私は距離をとり、懐から大事な物を取り出した。
これがないとやっぱり違和感があります。
私はそれを頭から被り、目の部分に装着した。
装着したのは、二つの眼帯。
そう、私はある事件で、失明してしまったので実は目が見えていないのです。
その代わりに、能力を使用して周囲の光景を自分で見えるようにしている。
この能力は、眠る時以外は、ずっと使用しなければならないので不便なんですよね。
外見を気にして普段は両目に眼帯をしていないのですが、戦闘中はこれをしなきゃ今一、集中できないんです。
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