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その黒い体から放たれるのは、邪悪な魂力。
命を削りながら、無理矢理に魂力を引き出しているようですね。
尋常じゃないほどの量の魂力が、体の奥底から泉のように湧いてきています。
ここまで力に溺れてしまうと、救うことはできませんね。
いや、そもそもこの力を与えた者は破滅することがわかっていたはずです……。
全身が黒い毛に覆われており、四肢の先の指先はどれも鋭い爪を尖らす。
背中から生えた巨大な翼。そして、目だけが不気味に白く輝いた敵。
悪魔の姿となった敵は、やはり感情は失った様子。
その獣のように獰猛な振る舞いをした悪魔は、ただ命を奪い取りにくるでしょう。
迎え撃つは、ホワイトマジックの副キャプテン、天草四郎様です。
私は、右の手の平を胸に当てた。
能力。
【七つ文房具】
私の背中からは、次々に木の枝が分かれる様に機械的な管が生え始める。
さらに、管の先には、ハサミ、コンパス、分度器、カッターナイフ、ホッチキス、消しゴム、接着剤と書かれた容器が実を成らすように現れます。
それぞれ、全てが私の体とほぼ同じサイズです。
さて、本気を出さなきゃ私もやばいですからね。
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