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文房具たちから、エネルギーの吸収が始まった。
一つの能力と見せかけていますが、実はこれらは全て別々の能力で構成されています。
つまり七つの能力を同時に出して、一つにまとめているのです。
メリットは、死角がないと言ってもいいほどの最大限の攻撃方法と、絶対的な防御。
この能力の前では、如何なる者も攻略ができないとの自信があります。
デメリットは、私の身動きを奪うこと。
七つの能力を操る代わりに、私はその場から一歩も動けなくなってしまうのです。
何故、動かないか?
簡単に説明すると、この背中から生えた管たちが、私の手足となる役目を担うからです。
だから自分の手足は全く動きません。
さらに命力は、他の能力とは桁違いに消費します。
例えるなら、通常が手を洗うほどの量だとしたら、この能力は水道の蛇口を最大限に捻って常に水を出しっぱなしにするような状態です。
何て、不便な能力でしょう。
悪魔の姿をした敵は、両翼を羽ばたかせて先ほどとは比べ物にならないほどの速さで、私に向かって一直線に飛んでくる。
私は瞬時に、消しゴムを動かして目の前を削った。
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