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確信があった。
ミケランジェロはわざと能力に引っ掛かったのではなく、本当に転倒させられた感じだったことを。
すごい。
ダメージこそ負わせていないものの、暗黒のクイーンとミケランジェロに、ガーネットは膝をつかせることに成功した。
ガーネットは言い切っていた。
一度だけしか出来ないと。
このチャンスを無駄にすれば、こんな機会はもう二度と来ないかもしれない。
地面に転倒したミケランジェロは、ピノキオの襟首を掴んだままだが目の前のガーネットに対して困惑している。
およそガーネットの計算通り。
この上体なら俺も、ピノキオを奪還することができそうだ。
その瞬間、俺は、地べたから上体を起こしたミケランジェロの側まで辿り着いた。
『倒そうなんて思うなよ。君は確実にピノキオを奪い返せ!襟首から手を放させることなんて考えるな!あの手をそのまま連れ去ればいい!』
光刀に言われ、はっと気づき、俺はその通りに頭の中で構図を描いた。
構える光刀。
ミケランジェロは、近づいてきた俺にも反応しているが今更、遅い!
俺は構えた光刀をある場所に目掛けて、全力で振り降ろした。
襟首から手を離させるんじゃなく。
手を切断して、そのままピノキオを奪還すればいい。
これは、ピノキオを奪い返すにあたって至極真っ当な手段だ。
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