人の心-2

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確信があった。 ミケランジェロはわざと能力に引っ掛かったのではなく、本当に転倒させられた感じだったことを。 すごい。 ダメージこそ負わせていないものの、暗黒のクイーンとミケランジェロに、ガーネットは膝をつかせることに成功した。 ガーネットは言い切っていた。 一度だけしか出来ないと。 このチャンスを無駄にすれば、こんな機会はもう二度と来ないかもしれない。 地面に転倒したミケランジェロは、ピノキオの襟首を掴んだままだが目の前のガーネットに対して困惑している。 およそガーネットの計算通り。 この上体なら俺も、ピノキオを奪還することができそうだ。 その瞬間、俺は、地べたから上体を起こしたミケランジェロの側まで辿り着いた。 『倒そうなんて思うなよ。君は確実にピノキオを奪い返せ!襟首から手を放させることなんて考えるな!あの手をそのまま連れ去ればいい!』 光刀に言われ、はっと気づき、俺はその通りに頭の中で構図を描いた。 構える光刀。 ミケランジェロは、近づいてきた俺にも反応しているが今更、遅い! 俺は構えた光刀をある場所に目掛けて、全力で振り降ろした。 襟首から手を離させるんじゃなく。 手を切断して、そのままピノキオを奪還すればいい。 これは、ピノキオを奪い返すにあたって至極真っ当な手段だ。
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