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「ふん。君みたいな雑魚プレイヤーが……世界の王補佐であるこの僕に逆らう……だと? 生意気な! 生意気な! うん。うん」
俺はピノキオにここで待ってることを言いつけて、山頂の中心部に向かって、ゆっくりと足を進めた。
『怪我を負っているとはいえ、向こうの実力は君よりも遥かに上だ。勝算はないと言ってもいい』
わかってる。
「これだけの怪我を負っていようとも、君みたいなプレイヤーを倒すことくらい僕にとっては赤子の手を捻るようなものだよ。うんうん」
ミケランジェロはけたけたと笑いながら、俺の後をついてきた。
そして、対峙する。
ミケランジェロはゴーストボディを解いて、軽やかに地面に着地した。
その体からは、禍々しい命力が放たれている。
「面白かったなあ。世界お笑い大賞が取れるほど笑ったよ。崖の上に引き上げる際に手首ごと切り落として落とすって何て斬新なんだ。うん。うん。新しいよ!」
ミケランジェロは狂ったように笑い続ける。
安い挑発だとはわかっていた。
光刀の柄を握り締める。
「御託はおしまいか?」
俺はミケランジェロに対して殺気を放った。
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