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ユキヤはミケランジェロの奴隷?
脳が、ミケランジェロの言っていることに追いつかなかった。
ユキヤは操られて、はるかを殺した……?
「玩具のユキヤが殺した後、幸いにもクエストの中に居てくれたから、僕はこの子を研究所に転送したんだ。運営者側のほんの一握りだけど、クエストの中からならどこへでも体を転送できるんだよ。うん。うん。大変だったよ。プラグを体に刺してない状態でのログインだったから死体が消えないようにするために作業するのはね」
逃げ惑う強き存在の時だ。
あの時、はるかは別の場所に飛ばされた?
そして……。
こいつの能力のために。
今は機械に入れられている……。
「まあ、ちょっと事情があって今は飼い犬に噛まれた様な状態なんだけど。うん。君を殺せば、晴れて元通りになる。だからこそ、君は感謝しなければならない存在だから全てを話したんだ」
ミケランジェロは、ケタケタと笑った。
「大丈夫。彼女の隣の機械に君の死体を入れてあげるよ。僕は何でも知っている。君が彼女を殺されて復讐に燃えていることすらも……何でもね」
はるか。
そこに居たんだな。
苦しかっただろ?
そんな奴に囲われていて。
「ありがとう。渋谷和也くん」
今、助けるから。
もうちょっとだけ待っててよ。
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