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※警報※
1万超えプレイヤーが、戦闘の意志を示しています
周辺のプレイヤーは避難する事をお勧めします
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警報が鳴り響くとほぼ同時に、反動でミケランジェロの体が数歩だが後ろへ下がった。
「それは……」
ミケランジェロが、驚愕しながら俺を見て呟いた。
「魂力……」
体の奥底から得体の知れない力が漲り始める。
これは、最近、感じていたよくわからない力とは別のものだ。
はっきりと自分の力だと言える……。
ミケランジェロは俺に向かって魂力と言った。
これが……。
自分の手の平に留まる光は、段々と電光のようにパチパチと音を立てながら弾け出す。
『驚いたな。このタイミングで三つ目の体内エネルギーが開花するとは思わなかった。すごいぞ。命力や心力よりも、明らかに濃度が高い』
それに共鳴するかのように、体の中に眠る別の誰かの力が暴れ始める。
直後、全身が燃えるように熱くなった。
ミケランジェロがさらに後退りをした。
「ば、馬鹿な……。リミットタイムだと……? 王の力と魂力がブレンドしてリミットタイムを引き起こしている」
視界は真っ赤に染まり、俺はミケランジェロに近づいた。
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