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予想もしていなかったメールの内容に、思わず俺は息を飲んだ。
途端に湧いてくる数々の疑問。
何故、優くんが美沙のことを……。
美沙は、アレクサンドロスのメンバーに誘拐されたはずだ。
それなのに……どうして……。
何故、優くんが?
3日後……。
その唐突さにも、驚きを隠せない。
でも、3日後に全てがわかる。
そんな気がした。
聞きたいことは山程ある。
「どうしました?」
天草総長は、俺の顔を覗き込みながら訊いてきた。
「いえ、何でもないです……」
天草総長には、この話は伏せておいたほうがいい。
新撰組のこともあるだろうし……。
あんなことがあったにも関わらず、あの優しい笑みを浮かべていた優くんを心のどこかで何かあったのかと信じてしまう自分もいる。
「そうですか。では、私たちは行きますが、ぜひ用事が終わったらホワイトマジックに遊びに来てください」
「ありがとうございます」
天草総長はそう言いながら、ガーネットを背負う。
ジャネットは天草総長の肩に手を置いた。
「他人を瞬間移動させるのは通常よりも大幅に命力を消費するんですけどね」
天草総長からは能力を放つ際の、独特の雰囲気が醸し出される。
消える間際、ガーネットはうっすらと目を開いてこう言った。
「待ってますね」
直後、俺の前から三人が姿を消した。
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