495人が本棚に入れています
本棚に追加
「君がこの謎を解いた時、少しは僕に追いついたことになるのかな」
頭の中では、シンデレラクエストで見た絵に書かれていた
β┃l@ck┃★┃OUT
が思い浮かぶ。
「僕はその謎の答えのために動いているんだ」
それが何なのかはわからない。
でも、シンバさんやみんなは優くんたちの目的を潰すために戦っている?
「大きな枠で考えれば、ユキヤを手引きして、君の友達を殺させたのも僕の目的の一つと言っていいだろう」
その途端、これまでと雰囲気が一変した。
初めて見る優くんの表情。
優くんは、悪意に満ちた笑顔を浮かべた。
「可哀想だったけどね。でも、あの子の死は必要だった。君には気の毒だと思ったよ」
これが優くんの本性なのだろうか?
やはり新撰組にいた時の優くんは、全てを偽っていたんだ。
全員を騙して、目的のために揺るがない意思を持って、これまで過ごしてきたんだ。
「僕は君に感謝しなければならない。見方によっては、そのおかげで僕の手駒が増えたんだから」
「それ以上……」
これが本当の優くんなんだ。
「古手川仁くんを殺せなくても心配はしなくて大丈夫だからね。別プランが発動すれば問題はないし」
「それ以上……喋るな!」
俺は光刀の柄に手を当てた。
最初のコメントを投稿しよう!