繋ぐ心 結ばれない絆 戻らない過去

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光刀の反対側の存在? そんな物があるのか……。 名前の通り、おそらく闇刀は闇を操るのだろう。 闇刀も光刀と同じく、心の中で語りかけてきたりするのだろうか… 黒い煙は、優君の体から放たれてる炎と同化しているように見える……。 炎によって生み出された凄まじい熱気が、砂浜を支配した。 俺は高鳴る心音を落ち着かせ、一息ついた。 そして、体の中で潜む命力を呼び覚ましていく。 「少しは強くなったみたいだね」 優くんは、いつも通りの優しい口調でそう言った。 今となっては、それが複雑な気持ちさえも生み出す。 ━━━━━━━━━━━━━━ ※警報※ 1万超えプレイヤーが、戦闘の意志を示しています 周辺のプレイヤーは避難する事をお勧めします ━━━━━━━━━━━━━━ 俺は身体中から放出した命力を、光刀へ集中させる。 すると、また目でわかる変化が優君に起こった。 渦巻く炎が闇に染まるように、黒煙と同化して黒い炎へと変わっていく。 あの炎と闇刀。 一撃でも食らったら、やばいかもしれない。 本能が危機感を知らせる。 初動が重要だ……。
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