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リーダーの名前は、シャルアネット。
ここ最近で表舞台には一切出てきていない。
ただ以前までは、壊滅した新撰組の近藤勇、メビウスの輪の神とは親交があったみたいだ。
これは、天海の情報だから信憑性が高いだろう。
ホワイトマジックは、戦闘に長けたチームと言うよりは治癒系の能力に非常に優れていることで有名。
何故、有名かというと、各地で治療をしてもらったという情報がいくつも上がっているからだ。
危機的状況に陥った人間を無償で治療する。
ここのリーダーもレッドキングダムの王に感化されたみたいだな。
その能力の高さはまさに神の如く。
病さえも治療できると聞く。
俺たちがホワイトマジックへ行くのは、ある目的のためだ。
ヒカルが背負っている病。
体の中の状態は現実世界とリンクしている部分があり、病はブラックアウトの世界に入ってもついてきちまう。
余命宣告を受けているほどの重病を背負ったヒカルには、もうあまり時間が残されていなかった。
それをリーダーのシャルアネットに治療してもらう。
ヒカルは何とかなるだろと気軽に考えているが、俺は珍しく緊張していた。
ここは下手にいかなければならない。
何故なら、治療を受ける立場だからだ。
こっちがお願いをするんだ。
向こうが治療拒否とか言い始めたら、土下座をする覚悟だ。
本当に治るなら、俺の命を差し出してもいい。
「お世話になっております。ブラックスターの二宮と申します」
ビジネス会話入門を読んできたんだ。
言葉遣いは間違いねえ。
「お前、何、言ってんの?」
ヒカルは呆れた目で俺を見ているが、治った時は感謝するだろう。
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