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赤色と黒色に放たれる光。徐々に色が薄まりながらも輝きの強さは増していく。
あれは……?
リミットタイムとは別物の何か?
いや……入口はリミットタイムであるわけだから、全くの別物であるはずがない……。
「──!」
全身に立つ鳥肌。
今この状態で、寒気を感じたのは、私だけじゃないはず。
パソコンには、様々なプレイヤーのデータが入っている。
私が地道に集めた数々のデータ。
画面には、一致の二文字と共に驚愕の答えが表示されていた。
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レッドキングダム 王
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どういうこと?
彼の体からは、レッドキングダムの王の力が放たれている……?
もしかして、レッドキングダムの王の力が光刀の持ち主に託されていた?
そうとしか考えられない。
同じ性質の魂力を持つ人間なんてありえないのだから……。
元々の潜在能力は確かにあった。
光刀の持ち主の力と、レッドキングダムの王の力が交わって、誰も超えたことがないような世界に辿り着いたってこと?
リミットタイムのその先へ──。
私はふと気配を感じて隣を見ると、ヒカルが目を覚まして、この異常な光景を見ていた。
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