466人が本棚に入れています
本棚に追加
仮に、この世界が過去を見せるだけの理由で存在しているなら……。
本物の過去だとしたなら……。
あの時、優くんは、迷っていたんじゃないだろうか?
今まで自分の居た場所を壊してしまうことに……。
本当は大切だったんじゃないか?
これが本物の世界だとしたらの話だけど……。
新撰組は、神刀の覚醒のために壊滅させられた。
そもそも神刀って何なんだ……?
『私の完成品だよ』
完成品? 光刀が試作品と言われているあれか……?
『そうだ。うっすらと残った記憶に刻まれている。私は神刀を作るために作られた試作品だ。それ以上でも、それ以下でもない』
何となく、光刀の言葉には寂しさが漂う。
「さあて。新撰組壊滅後は、さっさと本部に帰還しろよ。まあ、俺は戻らねえけどな」
優くんと謎の人物との会話が続く。
最初のコメントを投稿しよう!