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弾き飛ばされる光刀の切っ先から放ったエネルギー。
エネルギーは光刀に繋がっているため、俺の手が大きく横に揺らされた。
軌道がマリアから外れて、エネルギーはビルに直撃して破壊音が響き渡る。
「くそっ!」
今度は、右側のマリアから電撃が放たれた。
頭上を越えていく、凄まじい速さの電撃は、美沙が放った岩を狙っている。
美沙が放った岩は、あとちょっとで新撰組屯所に届く位置を飛んでいた。
くそう。これも駄目なのかよ!
魂力を激しく消費した俺は、足がふらつきながらその行方を追った。
「──!」
ズガンっと鈍い音。
「私だって、何もしてなかったわけじゃないんだから!」
美沙の怒鳴り声が響き渡った。
電撃が直撃する寸前、美沙が放った数個もの岩が風船のように膨れ上がっていく。
元々、巨大だったが、さらに巨大へ。
電撃を喰らうが岩たちは半分に割れながらも、新撰組屯所へ。
ズガガガガッッッン!
と轟音を奏でて、新撰組屯所へのめり込み破壊していく。
「ああああ゛ぁああ」
その瞬間、マリアの悲痛な声が宙に舞った。
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