黒い鍵

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あの謎のおじさんが説明していた、絵のことか! 『私はすぐにわかったぞ。君はいまいち忘れ癖があるようだ』 悪かったな……。 俺はあの時のことを思い出した。 確か、左側には綺麗な川が描かれた絵。 真ん中には、βl@ck★OUTと文字が書かれた絵。 右側には、今話していた巨大な木の絵があったんだ。 おじさんは、ブラックアウトの開発者である黒田が描いたと話していた。 「思い出した……」 リリルさんは、俺の言葉を聞いて言った。 「どうやら全員が見覚えあるみたいだねー。それなら話が早い。あの木は、メインストーリーの最後に待つ物だと言われているんだー。色々な情報を元に考えた結果、いくつかの事がわかっている。それをこれから話すねー」 続きの説明は要約すると、こうだった。 まず、その機械は終末の木と呼ばれている。 運営委員会は、終末の木を作動させるためにブラックアウトを作り出した。 作動させる日のことを、世界を変える瞬間という。 運営委員会の目的は、乱された秩序を正したいらしい。
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