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何だ、これ。
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【選択】
もし、一歩でも先に進めば、貴方の大切な人が死にます。
それでも良ければ、進んでください
もし、失いたくない場合は引き返してください
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「引き返すわけねえだろ」
仁はそう答えた。
俺も同じだ。
二人でほぼ同時に、足を前に踏み出す。
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残念
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「────!」
踏み出した足の先に、突如、どこからか物体が降ってきて地面に転がる。
どこから落ちてきた?
視線の高さに突然現れて、地面に落ちたような気がした。
下を見ると、足元付近の芝生が真っ赤に染まっていた。
鮮やかな赤色。
液体がドバドバと広がる。
「なっ」
「な、な、なんだよ。これ」
目の前に落ちてきたのは、美沙の顔だった。
地面に転がる美沙の顔は、異様な光景だ。
首から下がない。
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