水溜り

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下校途中、雨が上がった。 さっきまでザアザア降っていたのに、それが嘘だったかのように青空が広がっている。 「なあ、知ってる?」 隣を歩いていた友達が口を開いた。 「水溜りに青空が映っている時って、パラレルワールドに繋がってるんだって」 「パラレルワールド?」 「もう1つの地球のこと。そこにはもう1人の自分がいて、見た目はそっくりなのにやってることはオレ達とちょっと違ったりしてる」 「へー」 俺はそれを半信半疑で聞いていた。
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