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えっ……
これって、このシチュエーションって……
もしかして、キ―…
キス?
そう思ってキスを待つ体勢で、瞳を閉じた瞬間、
「おーいっ!宇佐見ー!何処だー??」
そんな大声が聞こえてきて、近付きつつあった二つの唇は、
「……っ!?」
重ならず。見事にスカッ。そんな私達の耳に飛び込んでくる、
「在庫あったのかーっ??」
大きな声。
「この声って……橋本課長?」
「う、うん」
バックヤード側とはいえ、こんな大声で呼ぶなんて……
って、何だか声近くなってきてない??
「ねぇ、課長こっちに来ちゃうんじゃ……二人きりだと変に思われちゃわない……?」
「そうだ寧々ちゃんっ、取りあえずこっちに……!」
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