0、まだ交際の幸せに浸る、お昼

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えっ…… これって、このシチュエーションって…… もしかして、キ―… キス? そう思ってキスを待つ体勢で、瞳を閉じた瞬間、 「おーいっ!宇佐見ー!何処だー??」 そんな大声が聞こえてきて、近付きつつあった二つの唇は、 「……っ!?」 重ならず。見事にスカッ。そんな私達の耳に飛び込んでくる、 「在庫あったのかーっ??」 大きな声。 「この声って……橋本課長?」 「う、うん」 バックヤード側とはいえ、こんな大声で呼ぶなんて…… って、何だか声近くなってきてない?? 「ねぇ、課長こっちに来ちゃうんじゃ……二人きりだと変に思われちゃわない……?」 「そうだ寧々ちゃんっ、取りあえずこっちに……!」
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