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と、次は、
「あの、」
宇佐見さんが私達に向かって口を開く。
それにもまたドキッ、としちゃう。
「今、食堂の人にデザートプリンをサービスで貰ったんですけど、俺、甘いものってそんなに食べなくて、一つだけで申し訳ないんですけど良かったら食べてくれませんか?」
何だろうって緊張しちゃったけど、どうやらサービスでくれたプリンを食べれないのでどうぞ、って事らしい。
「せっかくだけど私はもうお腹いっぱい」
と、上原主任。
で、大原さんは、
「私もちょっとダイエット中で―…そう言えば高垣さん、食堂のプリン、手作りで好きって言ってませんでした?」
と私に振ってくる。
「じゃあ、高垣さん―…どうぞ」
「ありがとう……ございます……」
宇佐見さんがプリンを差し出してくれて、受け取ろうとした瞬間、
「……っ」
微かに手が触れて、自分の頬が熱くなったのが分かった。
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