1、今夜、彼としたい

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クッションが顔に当たり、 「ん、んん―…?」 と、寝ぼけた声を出しながら、やっと大輝が目を開けた。 私のキスじゃ起きないくせに、クッションなら目を覚ますわけ?? そんな大輝にまたイラッが積みあがる。 ジーッと睨みつけるように寝起きの大輝を見てると、 「あれ……寧々ちゃん……?」 ようやく私という存在に気付いた様子。 引き続き、冷たい目線を彼に送っていると、 「えっ!あれ……!?課長は?他のみんなは??」 慌ててベッドから起き上がり、焦った口調で聞いてきた。
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