115人が本棚に入れています
本棚に追加
「付き合いだしたのって、どっちからいったの？」
「この私です」
「じゃあ、実はそんなに好きじゃないのに告白されたからついオッケーしてしまったんじゃ、とか考えて不安になってる？高垣さん」
「……」
「付き合ってみたけど好きになれなくて別れを切り出すタイミングに困ってるのでは？とか思って、上手くいってるって思ってるのは実は〝私だけ？”って不安も―…って、あ、図星？」
上原主任の言葉が見事に私の心の奥底の不安という的を射ていく。
「上原しゅにぃん……っ、ストレートに言いすぎです！」
「でもさ、好きじゃないのにやるだけやられてバイバイされるより数倍マシじゃない」
「それは……社内恋愛だから、うかつに手を出して後でごたつきたくないからとか……」
最初のコメントを投稿しよう！