2、白昼、回想と告白

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社員食堂でカツ丼を大口で頬張る姿も可愛いんだから! ちょっと自棄になって、箸でとったカツを睨むように見ていると、 「じゃあ、高垣さん。話の途中でわるいけど私の休憩時間あと少しだから、先に戻るね」 トレーをもって立ち上がる上原主任。 そうだ…… 今日は微妙な時間差休憩…… 「こんな私を置いていくんですか……」 「仕事だし」 「分かってますぅ~…言ってみただけです~…!」 「ま、頑張って」 そう言うと、トレー返却口へといってしまう。 ポツンとテーブルに一人寂しく残される。 すると、もしかして私って、自分が思うほど女としての魅力がないのだろうか…… なんて考えがわいてきて大きくなる。
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