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「お嬢さん、もうじき北斗星が到着しますよ」
駅長さんは少女に告げた。
「ありがとう、後2分有ります」
少女は時刻表を眺めながら、最後の瞬間を迎えようとしていた。
少しでも長く、北斗星を私の心にぬくもりを与えて下さいと思っている。
北国の田舎で育った少女の耳に、北斗星が到着するチャイムが聞こえた。
「ブルートレイン…北斗星まもなく到着します。」
少女はゆっくりと立ち上がり、ホームに向かい歩きだす。
けして乗ることが無いブルートレイン…北斗星に
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