37人が本棚に入れています
本棚に追加
夕食のメニューはカレーだったんだけど、隣りに座る龍一に向けて、スプーンを、
「はい、あーんして」
って差し出してみた。
龍一は、少しだけこめかみを動かして、
「俺に介護は必要ないが」
と冷静に言う。
「そんなんじゃないよ。たまにはいいじゃん」
言い返したら、
「お義父さんの前だぞ」
向かいに座っているパパにチロリと視線を流す。
パパは、
――ビクッ――
とすくみ上がった。
最初のコメントを投稿しよう!