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その三つ目の羽は天使の命ともいえる黄金の羽なのだ。
……天使の心臓に静かに眠っている。
いつでも取り出すことが出来て、眺めることだって出来るの。
ほらこんな風に……
私は自分の心臓から、金色に眩く輝くハートの形をした羽を取り出した。
天使の命ともいえる小さな羽……
この羽を無くすことはこの世界では死を意味するのだ。
もしも無くしてしまったら、神様から裁判を受けて堕天使にされてしまうかもしれないし、地獄へ突き落されてしまうかもしれない……
天使のお守りともいえる、大切な命の羽。
……その羽は、人間という生き物には触ることさえ許されていないらしい。
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