0人が本棚に入れています
本棚に追加
「置いてけ~…」
「誰なんですか…?何を置いていけば…」
ファンタジーな展開なんかじゃないと理解すると、僕は気味が悪くなった。
金か…?
釣り道具か…?
結構高い釣り竿買ってもらったからな…。
新手のカツアゲだ。きっと。
怖くなった僕は、魚が入った網だけを抱えてその場を離れる。
「置いてけ~置いてけ~」
しかしその声はやまない。
「魚が…欲しいのか?」
こんな初めての大物。
惜しいが魚を水際に放置し、「これでいいか?」と問いかける。
最初のコメントを投稿しよう!