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「しかも、3段って……」
<ほら おいしそうでしょ>
「うん!すごく美味しそうだ!これ全部……」
食べきれるかな……までは言い切らなかった。
もきゅもきゅとお昼を頬張る歌子さんを見ながら、
口の動きに注意した。
彼女は食事中に筆談をしない。
何かを伝える時は、口の中の物を飲み込んだ後に口を動かす。
食事中は常に口が動いている状態なので、
見逃さないように警戒が必要だ。
もう告白の時のように、肝心な所を聞き逃すことにないように。
「歌子さんは何型?」
<えー>
「お!僕と同じだ。」
<雪将くんは えーがた っぽい>
「っぽい? そうかな。よくB型っぽいって言われるけど。」
<ううん えーがた っぽいよ>
「へへ。そっか! 歌子さんは、何座?」
<おとめざ>
「乙女座って、いつだっけ。あれ……7月?!」
<はちがつ だよ>
「いずれにしろ、もうすぐじゃないか!何日?」
<やさいのひ>
「えっ?」
<さんじゅう いちにち>
「31……あぁ、8月31日だから、やさい、ね!」
<そう>
知らなかった……
本当に、もうすぐじゃないか。
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