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「誕生日、お祝いするよ!」
<ありがとう>
「誕生日プレゼント、何が欲しい?」
<いらないよ きもち だけで じゅうぶん>
「でも……せっかくだから、僕に何かプレゼントさせて欲しい。」
<でも ほしいもの おもいつかないよ>
「じゃあ、好きなものは? 歌子さん、何が好き?」
<ほん かな……>
「本か……分かった。何か考えておくよ!」
<うん!>
えへへ。なんて、照れ笑いが聞こえてきそうな表情だ。
勿論、本当に聞こえて来ることはないけども。
<雪将くんの たんじょうびは いつ?>
「僕は2月だよ。2月2日。」
<にゃんにゃん だね>
「そうなんだ。僕が生まれた日、大雪が降ってさ。」
<ゆき……?>
「そう。兄ちゃんが生まれた時も、雪が降ったんだ。」
<おんなじ なんだね きょうだい だもんね>
「まぁ兄ちゃんは3月生まれだから、大雪ではなかったらしいけどね。」
<おにいさん なまえ なんていうの?>
「春雪。僕ら二人とも、雪の日生まれだから。」
<そっか……>
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