最期

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A「最終章まで来たよ」 B「…」 A「長い旅もようやく終わりね」 B「ああ、そうだね」 A「貴方はこの小説、読んだんだっけ?」 B「途中までね。栞が挟んであるだろう?」 A「最後まで読まないの?とても良いところで止まってるじゃない」 B「読む気がしなくなってね」 A「じゃあ、私が読んでネタバレしましょうか」 B「いや、ちゃんと読ませてくれよ。僕の本なんだから」 A「ま、私が先を越すことは変わりないわ」 B「…本当に読み終わってしまうのかい?」 A「何故?」 B「ちょっと、不安になってね」 A「変なの」 B「あぁ、そうだね。ほら、電車が来るよ。君は遅れないようにしないと」 A「貴方は…乗らないの?」
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