1人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
B「僕たち、別れよう」
本を読みながら静かにバスを待つ彼女は、驚いた様子で僕を見た。
A「私たち、そもそも付き合っていません」
B「辛いのはわかるが、この関係をなかった事にはしないでくれ」
A「私たちの間に何があったと言うのですか?」
B「毎日、二人で登下校したじゃないか!君はいつも先にバス停にいて、僕を待っていただろう?」
僕の怒号と困惑に、彼女は軽蔑の目を向ける。
A「乗るバスが同じだっただけで、勘違いはやめてください!」
彼女は待合室から出て行こうとする。
B「待て!何処に行くんだ!」
A「歩いて帰ります」
B「お前も僕を弄んだんだな!この淫乱娘め!」
僕は彼女の首に指を絡める。
A「離して……せんせっ……」
都会に憧れる者の多い田舎町。
生徒が一人消えても誰も気にせず、親が涙するだけ。
「おはよう。朝早いな」
そしてまた一人。僕は恋人を見つけた。
最初のコメントを投稿しよう!